大学職員への転職は厳しい。
そう思って、大学職員への転職を諦めてはいませんか?
確かに大学職員は高倍率であり、転職は厳しいように思います。
しかし、本当に倍率ほど厳しいものなのでしょうか?
高倍率なんだから厳しいんじゃないの?
必ずしもそうとは限りません。
一体どういうことなのでしょうか?
今回は、高倍率でも厳しくない大学職員への転職について紹介していきます。
・大学職員への転職はなぜ厳しいと言われているのか?
・大学職員への転職が倍率ほど厳しくない理由
・大学職員への転職活動で必要なこと
以下の本では大学職員の仕事内容や転職についてより深く知ることができるのでオススメですよ!
大学職員への転職はなぜ厳しいと言われているのか?
大学職員への転職が厳しいと言われる理由は、以下の2つが理由です。
- 採用倍率が高い
- 年齢的な理由
それぞれについて説明していきます。
大学職員への転職は採用倍率が高い
大学には国立大学と私立大学があり、それぞれ倍率も異なります。
例えば国立大学職員の採用倍率を見てみましょう。
①申込者数 | ②受験者数 | ③合格者数 | ④一次試験倍率 | ⑤採用予定数 | ⑥二次試験倍率 | |
北海道地区 | 851 | ー | 378 | 2.3 | 54 | 7.0 |
東北地区 | 1510 | 1179 | 563 | 2.1 | 61 | 9.2 |
関東甲信越地区 | 8031 | 5122 | 1981 | 2.6 | 217 | 9.1 |
東海・北陸地区 | 2730 | 1961 | 998 | 2.0 | 72 | 13.9 |
近畿地区 | 2863 | 1727 | 812 | 2.1 | 49 | 16.5 |
中国・四国地区 | 2328 | ー | 1000 | 2.3 | 60 | 16.7 |
九州地区 | 4291 | 3285 | 1720 | 1.9 | 78 | 22.0 |
合計 | 22604 | 13274 | 7452 | 3.0 | 591 | 12.6 |
各地区や希望大学によって倍率は違いますが、倍率が低い地域でも7倍であることが分かります。
しかもこの倍率は2次試験の倍率なので、実際はもっと高いかもしれません。
令和5年度の倍率は一次試験合格が約2.0倍、合格までの倍率は約10倍です。
①申込者数 | ②受験者数 | ③合格者数 | ④一次試験倍率 | ⑤採用予定数 | ⑥二次試験倍率 | |
北海道地区 | 747 | 539 | 381 | 1.4 | 59 | 6.5 |
東北地区 | 1284 | 1010 | 525 | 1.9 | 96 | 5.5 |
関東甲信越地区 | 6655 | 4390 | 1930 | 2.3 | 196 | 9.8 |
東海・北陸地区 | 2171 | 1583 | 894 | 1.8 | 84 | 10.6 |
近畿地区 | 2456 | 1502 | 790 | 1.9 | 53 | 14.9 |
中国・四国地区 | 1930 | 1438 | 860 | 1.7 | 72 | 11.9 |
九州地区 | 3272 | 2394 | 1068 | 2.2 | 91 | 11.7 |
合計 | 18515 | 12856 | 6448 | 2.0 | 651 | 9.9 |
国立大学職員への採用の流れ等を確認したい人は以下の記事をご覧ください。
私立大学の場合は公式に倍率が発表されているわけではありません。
しかし、ネットでの情報をみると100倍、200倍の世界もあるようです。
国立大学よりも圧倒的に高倍率です。
なんでこんなに違うの?
国立大学よりも福利厚生が圧倒的にいいからです。
以下の記事では国立大学と私立大学の年収や福利厚生について紹介しています。
ただし、私立大学は日本に数多く存在するため、大学選びを間違えると大変なことになります!
年齢が高いと採用されにくい
大学職員は長く働いてくれる人を求めているため、年齢的な理由で採用されにくい場合もあります。
例えば国立大学法人等職員採用試験であれば30歳未満の人にしか受験資格がありません。
私立大学も年齢制限を設けている大学があります。
一般的な採用試験ではなくて大学が独自採用することもあります。
そこで大学が求めている人材とあなたの能力がマッチすれば年齢関係なく採用になることもあります。
IT企業の経験がある人が40代でも採用されたなんて話もあります。
大学職員への転職が厳しくない理由
上記で大学職員が厳しいと言われる理由を紹介しました。
それでも大学職員への転職が厳しくないと断言する理由があります。
それは以下の理由からです。
- なんとなくの応募者が多い
- 戦略を立てて対策できている人が少ない
詳しく説明します。
なんとなくの応募者が多い
別の記事で高校教師の採用試験について紹介しました。
これと同じです。
「通ればいいな~」
「受かったらラッキー」
「とりあえず出してみよう!」
こんな考えでエントリーしている人が一定数います。
当然ですが、面接では絶対に通りません。
なんとなくで通るほど大学職員は甘くないです。
今の職場環境から抜け出したい一心で、色んなところに応募する人がいるからね。
そういう意味では大学職員への転職が厳しいというのは本当ですね。
しかし、ちゃんと対策して受験している人たちだけを考えれば、倍率はそんなに高くないような感じがしませんか?
戦略を立てて対策できている人が少ない
しっかりと対策する人は何ヶ月も前から対策します。
以下のことは必ずやろう!
これから転職しようとしている職種です。業務内容などをしっかりと調べましょう。
国立大学を希望する人は一次試験に筆記があります。こちらも対策を立てれば難しくありません。
希望する大学が力を入れていることを調査しましょう。大学職員として何ができるのかを考えておくといいです。
説明会や相談会には必ず参加しましょう。質疑応答の場面でもテキトーな質問をするのではなく、しっかり考えた質問をしましょう。また、多少なりとも顔を売れるかもしれません。
エントリーシートの作成は「その大学にしか出せない」ことを意識しましょう。使い回しできるようなエントリーシートではダメです。面接もエントリーシートを見て質問される可能性が高いので、面接も見越して作成できるといいですね。
大雑把ですが、これだけのステップがあります。
念入りに対策ができている人とできていない人とでは差がつくのは当然ですよね。
大学職員への転職が厳しい職種はあるのか
特に不利な前職はありません。
前職が別の大学職員だからといって有利になるわけでもありません。
ただ、転職しようと思った理由は準備しておきましょう!
ちなみに、大学職員に転職する人の前職で多いのは以下の職業です。
- IT関連会社
- 金融関係者
- 公務員
公務員は市役所や教員が多いようです。
転職の場合は、前職での経験をどのように生かせるかが重要なので、大学職員としてどのように力を発揮するのかを考えておきましょう!
面接では絶対に聞かれるよ!
大学職員への転職で求められる資格5選
必須というわけではありませんが、あれば良い資格はあります。
例えば以下の資格があります。
- ビジネス能力検定(BATIC)
- 簿記
- IT関連資格(Microsoft Office Specialist等)
- 英語資格(TOEIC、TOEFL等)
- メンタルヘルスマネジメント検定
詳しくは以下の記事で紹介しています。
繰り返しますが必須ではありません。
大学職員への転職において大切なのは、エントリーシートの作成や面接対策です。
そちらを疎かにしないようにしましょう。
大学職員への転職は厳しくない|面接成功の秘訣
大学職員への転職を成功させるためには、面接でのアプローチが重要です。
面接成功のための4つのポイントは以下の通りです。
- 研究と準備を徹底する
- 情熱とモチベーションを表現する
- 専門性と適性をアピールする
- 体験談や具体例を交える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
研究と準備を徹底する
まず、大学の理念や目指している方向性を理解し、それにどのように貢献できるかを考えておくことが大切です。
企業(大学)研究は大切!
具体的には、以下のような準備をします。
- 大学の公式ウェブサイトや関連記事を読む
- 職員募集の詳細や求める人物像を確認する
- 大学が関わる最近のプロジェクトやイベントについて調べる
- 相談会や説明会に参加する
しっかり準備して、面接官に他とはちょっと違うと意識させましょう!
情熱とモチベーションを表現する
大学職員として働くことへの情熱やモチベーションを、具体的に伝えましょう。
面接官は、以下のような点を評価します。
- 大学職員としての仕事に対する熱意
- 学生や教育に対する情熱
- 大学のビジョンに共感しているか
なんとなくではなく、しっかりと自分をアピールしましょう!
専門性と適性をアピールする
転職者の場合は前職での経験がアピールできます。
また、資格等あれば必要な範囲でアピールしましょう!
面接官が知りたいのは、以下のようなことです。
- 関連する専門知識やスキル
- 問題解決能力やプロジェクトマネジメント能力
- チームワークやリーダーシップの経験
上記のことを前職での経験や資格をもとに話せるようにしておきましょう。
体験談や具体例を交える
面接では抽象的ではなく具体的に話すことでより分かりやすくなります。
あなたの言葉に説得力を持たせるためには、過去の成功体験や具体的なエピソードを交えることが有効です。
例えば、以下のような内容が挙げられます。
- 成功したプロジェクトやイベントの具体例
- 困難を乗り越えた経験
- チーム内での役割や貢献
面接では、これらのポイントを心掛けることで、大学職員としてのあなたの魅力を最大限に伝えることができます。
まとめ|大学職員への転職はしっかり対策すれば厳しくない
今回は大学職員への転職の厳しさについてでした。
次のことが分かっていれば倍率と比べて厳しくないことが分かると思います。
- 応募者の中には何となくで大学職員を希望している人がいる
- 戦略を立てて対策できている人が少ない
何度も言いますが、しっかりと計画的に戦略を立てられた人が勝ちます。
本気で転職したいのであれば、以下の流れを参考に転職活動を行ってください。
大学職員に限った話ではありませんが、本気で無い人を面接官は見抜きます。
本気で転職したいのであれば、本気になって準備しましょう。