大学職員への転職にあたって必要な資格はあるのでしょうか?
なんにも持っていないけど大丈夫かな?
特別な資格がなくても、筆記試験や面接に合格すれば大学職員になれます。
関東甲信越地区の国立大学法人等職員採用試験サイトによれば以下のことが書かれています。
受験資格
平成5年(1993年)4月2日以降に生まれた者
※長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、上記の方を募集します(雇用対策法施行規則第1条の3第1項3号のイ)。
ただし、次の者は試験を受けられません。
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者又はその刑の執猶予の期間中の者その他その執行を受けることがなくなるまでの者
- 懲戒解雇又はこれに相当する処分を受けたことのある者で、その処分日から2年を経過していない者
- 日本国内における活動に制限のない在留資格(※)を有しない者
※以下の在留資格を有する場合は受験可能です。
・永住者
・特別永住者
・日本人の配偶者等
・永住者の配偶者等
・定住者
(「出入国管理及び難民認定法(昭和26年10月4日政令第319号)」別表第二参照)
※在留資格は、申込時点で保有し、かつ第一次試験日まで有効である必要があります。日本国籍以外の方は、受験資格確認のため、受験申込が完了しましたら、在留カードなど在留資格が確認できる証明書等の写し(以下、確認書類)を、第一次試験受験地区の採用試験事務室へ速やかに提出してください。 【提出期限:令和5年5月31日(水)】
関東甲信越国立大学法人等職員採用試験
上記期限までに確認書類の提出がない等、受験資格を満たす在留資格を有する事実を採用試験事務室で確認できない場合は、試験を受けられません。
これを見ると、年齢制限があるだけで学歴等の特別な肩書きや資格は必要なさそうです。
大学へ行っていなくても受験することはできそうだね!
国立大学法人等職員採用試験の概要と倍率については以下の記事を参考にしてください。
↓ ↓ ↓
私立大学は、その大学によるので注意が必要ですね。
大学職員への転職に必要な資格とは?3つのポイント
大学職員への転職において特別な資格はいりません。
しかし「持ってたらいいな」レベルの資格はあります。
国立大学にしても私立大学にしても面接試験は高倍率になります。
余裕があれば少しでも採用確率をあげるために、資格取得に挑戦してみてみよう!
まずは、資格取得について3つのポイントを紹介します。
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大学職員への転職に役立つ資格を選ぶポイントは以下の通りです。
- 職種に応じた専門性を高める資格を選ぶ
- 法律や会計などの基本的な知識が必要
- コミュニケーション能力を示すスキルも有利
それぞれの資格を取得することで、転職活動がより有利になるかもしれません。
それぞれを詳細に説明していきます。
職種に応じた専門性を高める資格を選ぶ
大学職員として活躍するためには、職種に応じた専門性が非常に重要です。
例えば、教務や学生支援の職に就くなら、教育関連の資格が有利に働くことが多いです。
実際に、専門性を高める資格を持っている人は以下のような人が多いです。
- 教育学や心理学の知識がある人
- 大学の運営に関わる法律知識を持っている人
- 国際交流や留学生サポートに関する経験がある人
このような資格や経験は、大学職員としての専門性を示すものであり、転職に有利だと考えられます。
また、専門性を高めるための継続的な学習や資格取得も意欲的に取り組みましょう!
自分の興味と職種のニーズを考えながら、適切な資格を選ぶようにしてください!
法律や会計などの基本的な知識が必要
大学職員には、日々の業務で法律や会計の基本的な知識が求められることがあります。
特に、大学運営における予算管理や契約業務に携わる場合、会計士や行政書士の資格が有利になることがあります。
大学の運営には以下のような知識が必要になることもあります。
- 法律に基づく契約書の作成や審査のスキル
- 予算の計画や管理に関する会計知識
- 公的補助金の申請や管理に関する知識
これらの知識は、大学職員としての業務を円滑に進めるために不可欠です。
法律や会計の資格を持っていることは、大学職員としての信頼性と専門性を示すことにもつながります。
基本的な知識があることで、様々な局面で活躍できるようになることもあります。
コミュニケーション能力を示すスキルも有利
大学職員は、学生や教員、外部の人々とのコミュニケーションが日常的に発生します。
そのため、コミュニケーション能力を示す資格。
例えば、秘書検定やビジネスマナー検定などが有利になることがあります。
コミュニケーションに関する資格を持つ人は以下のような特徴があります。
- 明確で効果的なコミュニケーションスキル
- プレゼンテーションや交渉の技術
- チームワークを促進する能力
これらのスキルは、日々の業務や大学内外でのスムーズな人間関係の構築に役立ちます。
コミュニケーション能力は、実際の経験からも磨かれますが、資格はその能力の証明になります。
常に相手の立場に立って物事を考え、円滑なコミュニケーションを心がけましょう。
大学職員を目指すなら知っておくべき資格5選
大学職員として働くためには、どのような資格が有利になるのか、5つの重要な資格を紹介します。
大学職員を目指す際に役立つ資格は以下の通りです。
- ビジネス能力検定(BATIC)
- 簿記
- IT関連資格(Microsoft Office Specialist等)
- 英語資格(TOEIC、TOEFL等)
- メンタルヘルスマネジメント検定
それぞれの資格について、どのように役立つのかを詳しくみていきましょう。
ビジネス能力検定(BATIC)
ビジネス能力検定は、ビジネスシーンで必要とされる基本的なスキルや知識を測る試験です。
大学職員として働く上で、報告書の作成やプレゼンテーション、会議の運営など、ビジネススキルは不可欠です。
ビジネス能力検定を持っていることで、以下のようなメリットがあります。
- コミュニケーション能力があることが証明される
- 書類作成や会議運営のスキルがあることが認められる
- チームでのプロジェクト管理能力があることを示せる
この資格は、大学職員としての幅広い業務に対応できる能力があることを示す一つの指標になると思います。
簿記
大学職員という仕事は、お金を扱うこともあります。
部署にもよりますが、全くの無関係ということはありません。
例えば、財務課はさまざまな部署におけるお金の流れをチェックします。
奨学金課は、大学生に奨学金について説明します。
施設管理課は、大学の設備を購入します。
このように、お金を扱う仕事は以外に多いです。
簿記の知識があれば、業務をスムーズに進めることができるね!
簿記を持っていれば、大学職員の就活時にアピールできると思います!
簿記をアピールするのであれば簿記検定2級からがおすすめです!
IT関連資格(Microsoft Office Specialist)
現代の大学職員にとって、ITスキルは必須の能力です。
Microsoft Office Specialist(MOS)などのIT関連資格は、日常業務での効率化やデータ管理能力を示します。
IT関連資格を持っていることで、以下のようなメリットがあります。
- 文書作成やデータ分析のスキルが高いことを証明できる
- 情報管理やセキュリティに関する知識があることが示せる
- ITを活用した業務改善や問題解決能力があることをアピールできる
大学職員は、WordやExcelを毎日のように使います。
MOSを取得していれば「Word・Excelを扱える」とアピールになります。
MOSには、以下の種類があります。
・取得が簡単”スペシャリスト”
・取得が難しい”エキスパート”
これらの資格は、日々の業務を効率的に進めるために非常に有用になります。
英語資格(TOEIC、TOEFL等)
大学職員として、国際交流や留学生のサポートを行う場合、英語能力は非常に重要です。
TOEICやTOEFLなどの英語資格は、国際的なコミュニケーション能力を示すものです。
TOEICであれば700以上あればアピールできると思います
英語資格を持っていることで、以下のようなメリットがあります。
- 英語でのコミュニケーション能力があることを証明できる
- 国際的なプロジェクトやイベントの運営能力があることが示せる
- 留学生サポートや国際交流に関する業務に強みを持てる
英語を使った業務が想定される場合、これらの資格は大きなアドバンテージになります。
メンタルヘルスマネジメント検定
こちらはあまり必要ないかもしれませんが紹介しておきます。
大学職員は、学生や教員のメンタルヘルスのケアに関わることもあります。
メンタルヘルスマネジメント検定は、ストレスマネジメントやメンタルヘルスの基礎知識を測る試験です。
メンタルヘルスの知識は、大学職員としての人間関係を円滑にするためにも重要です。
もっておくと助かるときがくるかもしれません。
まとめ|大学職員への転職には資格はあった方がいい
今回は、大学職員への転職で資格は必要なのかを説明しました。
結論は「資格はなくてもいい」です。
「あったらいいな~」くらいで考えてください。
大学職員を目指す際に役立つ資格は以下の通りでした。
- ビジネス能力検定(BATIC)
- 簿記
- IT関連資格(Microsoft Office Specialist等)
- 英語資格(TOEIC、TOEFL等)
- メンタルヘルスマネジメント検定
資格取得に時間をとられ、肝心の筆記試験を突破できなければ本末転倒だね。
まずは、筆記試験の突破を目標に余裕があれば取得を目指してみましょう。
しかし、別の記事で紹介したように、歳を重ねているとスキルで採用されることが多いです。
30代、40代での転職であれば資格・スキルは必須です。