高校の先生を目指している人、職場の環境について知りたくありませんか?
高校の先生って楽そうだけど実際どうなの?
私自身、高校教師になったのは高校時代の先生がすごく楽そうに見えたからです。
実際に楽だったのでしょうか?
むしろブラックです!
今と昔では異なる部分もありますが、よく楽だと勘違いしたなと思います。
中学校の先生に比べたら楽なのかもしれませんが、転職を決断するほど労働環境はひどいです。
しかし、人によっては高校教師が天職な場合もあります。
私自身が教師に向いていなかっただけなのかもしれません。
私自身の経験から高校教師に向いている人と向いていない人の特徴を紹介します!
高校教師になろうか悩んでいる人は是非、参考にしてください!
・高校教師が楽だと思われている理由
・高校教師に向いている人と向いていない人の特徴
高校教師はなぜ楽だと思われるのか?
私の経験上、それは一部の教師のイメージが強いからでしょう。
各学校には「重鎮(じゅうちん)」と呼ばれる教師が必ずひとりはいます。
重鎮(じゅうちん)?
年齢を重ねたおじいちゃんやおばちゃんであることが多く、年下の我々は意見することができません。
発言力が強いので、自分の都合がいいように物事を進めたがります。
数年前の勤務校での話ですが、ある社会科の先生がいました。
定年前のおじいちゃんですが、発言力のある先生でした。
3年生は2月になると自由登校の期間になり、授業がなくなります。
その先生は、3年生の授業のみを担当し、2月になるとほとんど学校に来なくなりました。
もちろん、やっていることは最低なことです。
しかし、学校としての慣習なのでしょうか?
誰も何も言いません。
管理職もです。
そんな働き方を見て、生徒はどのように思うでしょうか?
「高校の先生って楽だな」
そう勘違いしてしまいます。
高校生の私がまさにそうでした。
その分のシワ寄せが他の先生のところに行っていることは想像できませんでした。
「若者は苦労した方がいい」
そんなもっともらしい理屈でテキトーな働き方をしている老害が多くいます。
部活動指導メインで採用された体育の先生も日中は暇そうですからね。
その分、夜遅かったり土日無かったりしているので、見えていない部分があるのかもしれません。
以上が、高校教師が楽に見えると考えられる原因です。
高校教師は人によっては楽!?高校教師に向いている人、向いていない人の見極め方
私は楽だとは感じませんでしたが、人によっては天職だと思う場合も当然あります。
私の経験を踏まえて、高校教師に向いている人と向いていない人の特徴を紹介していきます。
次の5つのポイントを確認しましょう!
- 全ての生徒に愛情をもてるか
- ストレス耐性はあるか
- コミュニケーション能力
- 教育への情熱とモチベーションをもっているか
- 自己管理能力があるか
といったポイントがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
学習指導は大切だけどそれだけじゃダメなんです。
自分も学習指導ができればいいと思ってた、、、
全ての生徒に愛情をもてるか
高校教師にとって最も重要な資質の一つが、生徒への愛情です。
この仕事には、生徒一人ひとりに対する深い理解と関心が求められます。
「全ての」という部分がポイントです。
生徒の中には、教師に対して悪意をもって接してくる人もいます。
何か原因があるのかもしれませんが、そういった生徒をかわいいと思えるか。
こちらの指導にまったく従わない生徒。
親子そろってクレーマー。
そんな生徒に愛情をもって接することができますか?
教師も人間です。
合う生徒と合わない生徒はいます。
普段の生活なら適度に距離とれるけどね
教師という職業柄、合わない生徒とも関わり合っていかなければなりません。
そういったことに抵抗がないのであれば、教師に向いていると言えます。
ストレス耐性はあるか
教師は毎日がストレスです。
私が高校教師としてストレスに感じることは以下の通りです。
- 校則違反する生徒
- 指導に従わない生徒
- 職員室の人間関係
- 管理職の無茶振り
- 保護者との関係性
- 勤務時間外の部活動
細かく言えばもっとありますが、大まかにはこんな感じです。
詳しい内容については以下の記事をご覧ください。
教師は対人援助職です。
人と人との関係が主のため、思い通りにいかないことがほとんどです。
人との関係は難しいからね
時間をかけて準備したことが無駄になることもあります。
教師という職業柄、見返りを求めてはいけないのかもしれませんが、自分の時間を犠牲にして頑張ってきたことが報われるとは限りません。
また、報われたとしても何かあるわけでもありません。
生徒の気分次第でどちらに転ぶか分からないこともあります。
「生徒のために」
この思いだけで頑張れるのであれば教師に向いていると思います。
コミュニケーション能力
教師にはコミュニケーション能力が必要です。
同僚の先生、生徒、保護者などなど
会話しなければならない対象はたくさんいます。
忙しい中なので、簡潔に分かりやすく物事を伝える能力も必須です。
生徒と楽しく関わることも大切だよ!
教育への情熱とモチベーションをもっているか
教師には教育への情熱とモチベーションが求められます。
どんなにキツくても、どんなに苦しくても
「生徒のために」
と言う言葉で、どれだけ頑張ることができるのかが試されます。
やりがい搾取と言われる世の中ですが、それでもモチベーションを高く保ち働き続けられるかが重要です。
それくらいの強い覚悟がなければ、採用後30年以上も働き続けることは難しいと思います。
最初はいいけど、その先ずっとモチベーションが保てるか不安だね。
自己管理能力があるか
教師としての仕事をこなす上で、自己管理能力も非常に大切です。
以下の点をチェックして、自分の自己管理能力を見直してみましょう。
- 時間管理を上手くできるか
- 自己の感情をコントロールすることができるか
- 目標に向かって効率的に作業を進めることができるか
これらの能力が高いと、教師としての仕事をこなすことができると思います。
高校教師として働く不安を感じるあなたへ4つの対策
ここまで読んでみてどのように感じたでしょうか?
教師としての働き方に不安を感じている人は多くいます。
そんな人に向けて、不安を解消し、キャリアを前進させるための4つの対策をご紹介します。
- キャリア相談の利用を考える
- 教育関連の研修やセミナーに参加す
- メンターを見つけて経験を共有する
- 転職も選択肢の一つとして検討する
このような方法があります。
教師になる前にその先も見据えた行動ができるといいです!
色々な可能性を考えよう!
それでは、それぞれを見ていきましょう。
キャリア相談の利用を考える
キャリアの不安を解消する最初のステップは、専門家との相談がいいです。
学校や自治体、民間団体などが提供するキャリア相談サービスを利用することで、様々な選択肢を模索できます。
また、大学生の人は就職支援課を頼るといいです。
実際に、キャリア相談を利用した人は以下のようなメリットを感じていることが多いです。
- 自分の適性や将来の方向性について客観的な意見をもらえる
- 他の教師のキャリアパスを知ることができる
- 自分一人では考えつかないキャリアプランを提案してもらえる
キャリア相談を通じて、新たな可能性を見出すことができるかもしれません。
教師になる前だけど、なった後のこともしっかり考えよう!
教育関連の研修やセミナーに参加する
教育の現場は日々進化しています。
現場に出たときに、学んだことが風化していないよう、学びは続けましょう。
最新の教育手法や理論を学ぶために、研修やセミナーへの参加がいいです。
参加することで得られる効果は、以下の通りです。
- 教育技術の向上
- 新しい教育内容やカリキュラムの理解
- 他の教師とのネットワーク構築
教育への理解を深めることは、自信を持って教壇に立つための重要なステップです。
実践的な学びで、現場への理解を深めましょう!
メンターを見つけて経験を共有する
教師になった後も大切です。
経験豊富な先輩教師をメンターにして、その知識や経験を共有してもらうことも有効です。
メンターから学べることには、以下のようなものがあります。
- 教育現場での実践的なアドバイス
- キャリア形成に関するガイダンス
- 業界内での人脈作りのサポート
学校によって、教師も生徒も様々です。
その学校のことはその学校に勤める先生に教えてもらおう!
また、相談や悩みも聞いてもらいましょう!
転職も選択肢の一つとして検討する
最後に、教育界以外の職種への転職も、キャリアプランの一つとして考える価値があります。
転職を考えることで得られるメリットは、以下の通りです。
- 新しい職場で新たなスキルを習得できる
- 異なる業界での経験を積むことができる
- 自分に合った仕事環境を見つけることができる
キャリアの不安を感じることは、新しい道を探るいい機会かもしれません。
これらの対策を通じて、あなたのキャリアに対する不安が少しでも解消されることを願っています。
何回も言いますが、教師になった後のこともちゃんと考えましょう。
まとめ|高校教師が楽すぎなんてことはない
今回は高校教師に向いている人と向いていない人について紹介しました。
- 全ての生徒に愛情をもてるか
- ストレス耐性はあるか
- コミュニケーション能力
- 教育への情熱とモチベーションをもっているか
- 自己管理能力があるか
上記のことが全て当てはまるくらいじゃないと高校教師は難しいと思います。
中学校については、高校よりももっとブラックです。
少しでも不安がある場合は、教師になった後のことも考えながら目指すようにしてください。
一方で、教師の仕事にはメリットも存在します。
安定した給料、昇給システム、福利厚生が充実している点、夏休みを含む長期休暇がある点などが挙げられます。
しかし、実際の夏休みは授業準備や事務仕事、研修などで忙しく、一般的に想像されるほど自由な時間が多いわけではありません。
高校教師の仕事が「楽すぎる」という一般的な誤解とは裏腹に、実際は多くの困難に直面している職業です。
そのため、教職を目指人人は、これらの現実を十分に理解し、覚悟をもって目指してください。